なんか3人でだらだら書いてる

sumireというサービスを開発している3人がsumireに関係ないことばかり書いてるブログ

大丈夫だよ

sumireのミーティング中、なにかの話の流れで、小倉が「俺、日本出たことないけど」と言った。その言葉を受けて、ふと昔書いた文章のことを思い出し、探してみたので、公開する。約4年前に書いたものだ。

 

東京へ行った。
2014年度、旅行始め。
新年よりも新年度に気持ちが改まるのは、わたしだけではないだろう。

スケジュールを見返すと、昨年度は10回、東京へ遊びに行っているのだった。
東京以外にも、名古屋や福岡、大阪、岩手、台湾。
飛行機の搭乗回数にして、27回(うち21回はLCC)。

よくもまあ、こんなに飛んだよなあ。
けれど、別にわたしは、度々旅行へ出かけることを自慢するような人間ではない(と思う)。

だって、わたしは「何月何日に東京で過ごす週末」を経験した分、
「何月何日に沖縄で過ごす週末」を経験できていない。

「様々な地で暮らすこと」を経験した分、
「同じ地で暮らし続けること」を経験できていない。

自分が多くのことを経験した気になるのは、単なる思い上がりだ。
どんな人であれ、経験できることというのは一つしかない。 
時間は限られているし、同じ時間は戻らないのだから。

先月、29回目の誕生日を迎えた。
若くもないし、若くなくもないと思う。
わたしが何かを経験できる時間というのは、一体、あと何年残されているんだろう。

今年は、二つの決断をすることにした。
その決断が、わたしにとってよい経験をもたらしてくれることを願う。

 

この文章を書いた3ヶ月後、わたしは当時勤めていた沖縄の広告代理店を退職し、フリーライターとして独立することとなる。その後の岡山出張を経て、翌年には岡山への引っ越しを決めている。

転機は、いつどこで、どういった形でやってくるのかわからない。わからないけれど、わたしは一人しかいないので、一つの決断しかできないようになっている。どんな決断の末の経験も尊い。無駄な経験なんて一つもない。sumireを3人で作る経験が無駄になることなんて、絶対にない。

かわむら