なんか3人でだらだら書いてる

sumireというサービスを開発している3人がsumireに関係ないことばかり書いてるブログ

目的の再定義

この3日間でふわふわ考えていたことが言葉で説明できるようになったので備忘録として。

 

「インプットのためのインプットって全然頭に入らないな?」

 

小倉がこの3日間で考えていたことは一言で言うとこれ。

今、sumireの開発のためにReact.jsというJavaScriptのライブラリを勉強してるんだけど、勉強しながらふと思った。

最初は「Reactすごそう(小並感)」くらいのテンションで始めたので初心者本を買ってシコシコと勉強していた。

習得コストは低いと言ってもちょっと難しいなー、どうやって習得しようかーくらいのノリだった。もちろんその状態だったので勉強はあまり捗らなかった。

でもある時こんなツイートを見かけた。

 

 

確かに…

今までHTML,CSS,JavaScript,Pythonをいじってきたけど、確かにこれはわかる気がする。自分の場合は結局作りたいものがあってその手段としてこの言語を使ってきたので、結果的にはこれができていた。

 

しかしそれを意識的にやるのとやらないのとでは全然上達の速度が変わるのでは?とも思った。

 

たとえ直近で作りたいものがなかったとしても、アウトプットを「目的」に勉強した方がいいのではないか。「勉強すること」自体が目的化していないだろうか。

 

一見当たり前のように思えるが自分にとっては結構発見だった。

 

 

話はそれるが、7月にボストンの大学(ボストン大学じゃない!w)に1週間ほどサマープログラムに行く予定。簡単な日常会話くらいなら話せるんだけど、サマープログラムだと「議論」ができないといけないので、今必死にスピーキングとリスニングを鍛えている。

 

ここでも前述したことがよぎった。

アウトプット(この場合だと話せること・聞けること)を前提にした勉強じゃないと、なんとなくの勉強で終わるわ・・・。

 

 

ネイティブが1番よく使う英会話 一日まるごとミニフレーズ500

ネイティブが1番よく使う英会話 一日まるごとミニフレーズ500

 

 

その7月のサマースクールに向けてこの本を買って、移動中は常にヘッドホンつけてリスニング、家に帰ったら音読、みたいな感じでインプットしている。

 

で、「聞ける」ようにはなったんですよ。スクリプト見なくても何を言ってるか、頭の中で正確に文字起こしできる。

手前味噌だけど高校までは英語は得意な方だと思ってた。センター試験の英語は満点だったし(マウント)。

 

でも、思ったことを英語でパッと言えって言われたら無理だと思った。

 

だって今急にネイティブが目の前に現れて、

 

>'What do you think of Product design?'

 

って聞かれたら

 

>oh! good! good! 

みたいな小学1年生の日記みたいな返答しかできないと思う。なんならネイティブの小学生の方がもっと喋れるはず。

 

つまりアウトプット(この場合で言ったらより実践的な会話)を前提にしたインプットをしていないと効果薄いし、習得までに時間かかるよってこと。

インプットのためのインプットは負荷が少なすぎる。それにアウトプットしようとしてないんだから、音読した言葉は必ずしもスラスラ言えるわけではない。

 

 

必要なことは「目的を再定義すること」だと思う。

「自分の目的はTOEICのLRで900点取ることだ!」これはこれでいいことだと思う。それなりの点数が取れれば就職転職で有利に働く。そしてそれに特化したインプットをした方がいいに決まっている。

 

「スラスラ英語で話せるようになること」に再定義した場合は、上記とは違うインプットをする必要がある。どの角度から質問が来ても英語で考えて英語で答えられる(=アウトプット)ようにインプットする必要がある。

そしてそれはよく使うフレーズを聞いて耳を慣らしても意味がないことに気づいた。常にアウトプットしておかないと無理やん。なんとなくの勉強は無駄。悪。

 

Reactを含めてプログラミング言語もそうだと思う。

ひたすらインプットを繰り返すより、ある程度基礎は押さえた上であとはアウトプットを前提に、「足りないところをインプットする」くらいがいい気がする。

 

 

また話は逸れるが、内田先生の『仮説思考』という本がある。

 

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

 

 

多分日本で一番活躍して一番稼いで一番知名度が高いコンサルタントの1人。

簡単にいうと

「あらゆる情報を網羅してから調査するんじゃなくて、ある程度の情報量の中から尤もらしい仮説を立てて、それを検証する形で調査する(情報取集する)」

という感じ。

 

なんというかこれに通じるところがあるな、と。

 

よくわからんからとりあえずたくさんインプット。

 

よりも

 

「汗たくさんかくので1日2回着替えます」 って英語でなんていうんだ?→調べる→覚えるor使う。

 

の方が、頭使ったぶん覚えるしより実際に使えるフレーズをインプットできるし、なんなら無駄がない。

 

 

「とりあえず」から卒業しましょう。という自戒を込めた日記でした。

 

小倉