五十音に属さないひらがな
湯船につかっているときは、だいたいいつもひらがなのことを考えている。ひらがなとは◯◯のことで〜、とかはない。ひらがなは、ひらがな。
最近はとくに、難しいひらがなについて考えている。「ね」とか「ま」あたりイイ線いってるとは思うけれど、ここはやっぱり「ぬ」でいきたい。「ぬ」は「め」の上位互換だ。二画とは思えないダイナミックな動きは、他のひらがなの追随を許さない。
とはいえ、「あ」の存在も忘れてはならないだろう。躍動感もさることながら、五十音のはじまりを「あ」クラスのひらがなが陣取ることで、ひらがな全体の敷居が高くなっている。これは難しい。
いや、しかし、本当にそれを難しさとして考慮していいのだろうか? 純粋な字面の難しさでいえば「ぬ」に軍配が上がるはずなのに、どうしよう…
そこで公平を期すため、五十音に属さないひらがなを考えた!
これは難しい。まず、なんて読むのかわからない。たぶんしばらくはこの新しいひらがなについて考えることになると思う。「あ」と「ぬ」のいいとこ取りなので、より多くの人に教えてあげたい。
…
という「ひらがなのことを考えながら湯船につかる人」のことを考えながら湯船につかるのが、昨年末からわたしのなかで流行っている。誰得?
まあでも、結果的にひらがなのことを考えているときが多いのは本当。
かわむら