ジェラートピケが着れない
ギークハウス岡山でシェアハウス暮らしをしていたとき、住人の女子と「女子力を上げるにはどうしたらいいか」という話をしていたら、男性陣より「その毛玉だらけの部屋着が論外」というありがたい指摘をいただいたことがあった。
毛玉ができるほど長く愛用している点こそ評価してほしいものだが、世間は厳しい。わたしたちは岡山一番街のジェラートピケへ行くことにした。
生まれて初めて入ったジェラートピケ屋さんは、まじで異世界。地・水・火・風・空から成り立つ地球と違って、ジェラピケのフィフス・エレメントは白・ピンク・ラベンダー・ふわふわ・もこもこだった。
ショップスタッフが普通にパジャマ姿なのも、異世界感に拍車をかける。2着ほど試着するも、絶妙に似合わない…。結局、何も買わずに店を出た。
あれから毛玉を作り続けて、はや数年。
なんであんなに似合わなかったんだろう？ ってずっと思っていたんだけど、最近やっと気づいた。ジェラートピケで多用される色って、ちょっと青みがかってる。パーソナルカラー診断で言うところのサマー・ウィンター向けの色展開。
パーソナルカラーとは、その人の生まれ持った色（肌・髪・瞳・頬・唇など）と雰囲気が調和した色（＝似合う色）のことです。 人それぞれ個性が違うように、似合う色もそれぞれ違います。 似合う色を見つける診断のことを「パーソナルカラー診断」と呼びます。
＠cosme - 第一印象でトクするパーソナルカラーより
診断結果は、スプリング（春）・サマー（夏）・オータム（秋）・ウィンター（冬）の4タイプに分けるのが一般的。たぶん説明を聞くよりやってみたほうが早い。
自分に合う色は？簡単パーソナルカラーチェック | セルフチェック | スキンケア大学
とにかく、ジェラピケは夏・冬、なのにわたしは秋タイプ。これは遺伝子レベルでジェラピケが着れない。
となると、わたしに残された女子力の道は、ていねいな暮らしを気取ることしかない。ジェラピケのもふもふ化学繊維に対して、オーガニックコットンを身にまとってマウントをとるのだ。
リネンのワンピースにオーシバルのパーカーでも羽織って、FALKEのタイツ、ビルケンのつっかけを履き、イソップでハンドクリームでも買ってきます、的な生活。イソップ岡山にないけど…
って思ったけれど、スヌーピーコラボが可愛すぎて、やっぱりまだジェラピケへの憧れを捨てきれない。もう齢32だというのに。高くて買えないし似合わなかったら悲しいので、代わりに300均でジェラピケみたいなもこもこパンツを買った。化学繊維ってあったかいなー。毎日履いてる。毛玉できた。心なしか薄くなってきて、春には消滅しそうです。ジェラピケもていねいな暮らしもほど遠い。
かわむら
